毎夜、23時半の決まった時間に、ドアチャイムが鳴る。
これを書いたのは、97年春頃、まだ実家にいた頃の話。
当時、敷地内に建てたアパートにいたとき、隣が弟の部屋でした。
ある日、弟が眠そうな顔してたので、どうした?と問うと、
「毎晩寝入った辺りに、ドアチャイム鳴るんだよ。」と、
結構立派で、音の大きいチャイムが付いてたので、昼間でも、
締め切った室内でも、良く聞こえる、そんな迷惑な音量ですので、
夜なんて、廻りは静かなもんですよ、そこで、鳴らされたら、
五月蝿くて適いませんよ。
弟が言うに、ここ2週間、日を空けず、
毎日チャイムを鳴らす訪問者があるようだ。
睡眠妨害をされてる彼が、夜中に仕事して起きてる私に言うんだ、
「夜中に仕事してるんだから、犯人を突き止めろ」と、
弟のほうが強いのが難点だ、それは今も変わらず・・・。
最初は無視してたのだけど、親まで介入してきたら、
首を縦に振るしか無いのよね。
初日、特に何も聴こえない。
翌日、弟が文句を言う、犯人は誰だと。
二日目、誰も来ないし、チャイムもなし。
翌日、さらなる激怒、荒れてる。
三日目、その時間前後3時間程、廊下で椅子とノートPC出して、
仕事しながら待つも変化なし。
翌日、怒りまくって殴りかかってくる。
で、気づいた。
あー、これって、あいつに何か憑いてるんだな・・・・と、
彼はその手は好きなので、言えば理解するかと思ったけど、
自分で体験すると、「そんなもんはありえない」と言い張る。
仕方ないので、当時自作で、水晶のお守りを何個か作って、
所持してたので、1つあげたけど、「こんなもん要らんわ」と
投げ捨てるので、ちょっとヤバイなーと思った。
お仕事の関係で、そっち系の人を何人か知ってるので、
遊びに来てもらいまして、勝手にやってしまおう・・・と。
二人でひっそりと、待つこと数時間、23時半、
何と、私の耳にもしっかりと、チャイムが聞こえたんですよ、
二人で顔を見合わせて、今だっと外に出た。
自分の目が信じられなかったけど、黒い影みたいなのが、
ドアをすり抜けて、中へ入ってくのが見えたんです。
お友達には、しっかり姿見えてたみたいで、
スペアキーで中へ入る。
驚いたよ、部屋に敷いた布団の上に、正座して座ってるんだよ、
瞳が光ってて怖いのよー。
普通じゃないね、アレは。
御祓いのあたりは割愛させてもらいます。
結局、朝日が昇るあたりに、終わったようで、
アレが何だったか?を問うと、彼曰く、
「近所の墓所の奴だろ、弟くんが、何かしたから憑いて来たんだろうな」
そんな答えがきたので、昼間にでも聞くかと。
夜の事情を、親に報告して、彼は帰っていったので、
起きた弟に聞いてみる事にした。
彼は、小さな頃から、神仏が好きな子だった、
観音像とか、石仏とか地蔵とかが好きで、普通の子とは、
かなり違ってたので、それもあるのかなと。
記憶にある事と言えば、住職と墓所で、倒れてた墓石を直した程度と、
それ以外は特に無いなと。
果たして何だったのかなと思いますが、
曲解すれば色々な事言えますよね。
なーんか、話が繋がってるようで繋がってない感じだな・・・。
当時の原文を再編集しただけなので、
そのまま、なんですけどね。
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