登場人物は、全て仮名とさせてもらいます。
相田さんから聞いた話。
子供の頃住んでた場所は、田舎で、近所に店は無く、
買い物行くには、一山超えねばいけない、
そんな場所で暮らしてた。
学校へも、山越えの道を通って、片道1時間は、由に掛かる、
時代が時代ですから、それが当たり前でした。
小学校の頃は、夕方には、帰って来れてたけど、
さすがに中学になると、部活をするようになり、
帰る頃は、日が沈み、真っ暗でした。
山越えの道の、山頂には、村の共同墓地があり、
その前を通らないといけない、やはり夜に墓地、
最高の組み合わせ、外灯も殆ど無いですから、
そんな時に、墓地から明かりが見えたら、
それは・・・。
ある日に、いつも通り部活で遅くなって、山頂に向かって、
歩いていたら、遠目にみて、墓地の横に、誰か立ってる。
日も沈んだこの時間、滅多に人が居ないのに、
ボーっと立ってる、人ならば、多少揺れたりするのに、
その影は動かない。
近づくにつれ、それが何だか判った。
鬼の形相の半裸の人だと。
後にそれが、仁王だと知ったらしいが、
彼は、変な人が立ってるなぁ程度に、横を通過して、
道が下りになったら、一気に走りぬけた。
ずーんずーんと、後から何かがついてくる。
明らかに、さっきのだと思ったけど、必死に走り抜ける、
家の明かりが見える付近で、音が消えた。
家に戻るなり、両親と祖父母に話したけど、信じてもらえず、
部活で疲れてる事にされて、そのままにされた。
翌朝、墓場まで行ったら、何もいない。
帰り道、やっぱり居る。
そして、追いかけてくる。
朝は居ない、夜は居る、追いかけてくる。
その繰り返しが半年くらい続いたある日の帰り道。
大きな影に、何かを問いただしてる人がいた。
見てる間に、いつもの影は、霧散したそうで、
説法してた人に近づいたら、近所の寺の住職だった。
家人の話を聞いてきたそうで、これで安心だと言うだけ言うと、
去っていったけど、変だった、足音が聞こえなかったのと、
十数歩歩いたら消えたそうだ。
当然、絶叫して、また、家まで走ったそうだ。
家人に言えば、皆知らないって言うし。
その後、大きな影は出なくなったけど、
どこかに坊主が隠れてないかと、冷や冷やしたものだよ・・。
と、語ってくれました。
んー、文としちゃ纏まってないなぁ、
もう少しまとめるとしよう。
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